●日下部濱江画伯制作
●迫畑和生画伯印刷〈シルクスクリーン〉
●北川前肇師命名
遠い遠い昔、私たちの世界がくらやみに包まれていたころ、
そのくらやみを取りのぞくべく、一つの偉大な光が誕生しました。
その光はやがて、まよいの世界を越えたさとりの人となり、如来さまとなられ、
生きとし生けるものを、迷いの海から、救われたのです。
如来さまは、生まれては消え、消えては生まれ、次から次へと、
新しい如来を誕生させ、あらゆるものを、救われてきました。
その数、二万。
一人の如来が生まれてから、次の如来が生まれるまで、
数十万年かかると言われますから、
私たちには、想像もつかぬ程、遠い遠い昔からつながる、如来の寿。
その仏の寿は久遠。
その寿はやがて、私たちの彼方の空、兜率天にこもられ、
また新たな闇を牧うべく、時を待ちました。
そして、今からおよそ二千五百年前、私たち人間の待つ、この地球に向かって、
最も新しい寿は大光明を放ちました。
●立正大学仏教学部長北川前肇師作詞による
「お釈迦様の生涯」より一部抜出。